Takamine
No.30
ボディのトップは米杉。サイドとバックはローズ。ネックはマホガニー・オン・ロース。
去年(1989年)のコンプレックスのツアーの時、長崎で急にガット・ギターが欲しくなっちゃってさ。楽器屋に行ったら、たまたま在庫処分で、1万いくらで売ってて。値段で決めるわけじゃないんだけど、俺はもうちょっと程度のいいちゃんとしたのを欲しかったから、もっといいのない?ってうったんだけど、これしかないんです、って言われて。赤いチェックのケースでさ(笑)でも、これを使って、結構音を録ってるからさ。アルバム(ROMANTIC 1990)に入ってるガット・ギターの音は全部これ。このギターからはいろいろなフレーズが生まれたし、ギターが小さなオーケストラだっていうのは、これを弾いた時わかったし。それこそ”MISTERY”(花田裕之の曲)のイントロもこれだし。結構、ぼろぼろになるまで持っていると思うな。いい音がするんだよね。掘り出しものは長崎でっていうのが合言葉だね。

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