好んで大人の格好で身を固めることが多い布袋。その姿は、この歌の世界ともだぶって見える。本作は、’93年夏にオンエアされた TVドラマ”課長さんの厄年”の主題歌として書き下ろされた。もともとロンドンに単身渡英することもあり、テレビドラマの主題歌を作るという仕事は断るつもりであったそうだが、主演がショーケンこと萩原健一ということで布袋自身が萩原健一の大ファンということもあり、急遽承諾したそうである。
布袋の好きな格言の一つに、ジャン・コクトーの「存在することの危うさに最後の最後まで賭けるのだ」がある。布袋はこの格言にインスパイアーされ、さらに、萩原健一主演のドラマ「傷だらけの天使」の有名なテーマ曲をイメージして作られた。また、この曲が、布袋にとってシングルを作ろうと思って初めて作った記念すべきシングルでもある。
このシングルを作ったあとに、
GUITARHYTHM Ⅳ製作のために単身渡英。アルバム「
GUITARHYTHM Ⅳ」にも収録されたが、このシングルとは異なるアルバムヴァージョンとして収録されている。また、この曲の原曲はアコースティックヴァージョンで録っており、布袋の所属事務所であるIRc2に当時所属していたアーティストらによる2枚組のコンピ盤「
STAR STREET TRAX」にアコースティックヴァージョンがレアトラックとして収録された。ちなみに使われているアコギはZemaitis Acousticである。