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TONIGHT I’M YOURS

布袋寅泰 30th ANNIVERSARYの第2弾は、HOTEI THE ANTHOLOGY”威風堂々”というサブタイトル。2月の創世記が「BEGINNING FROM ENDLESS~BOØWY COMPLEX GUITARHYTHM~」であったが、それに続く今回の威風堂々のテーマは「TONIGHT I’M YOURS~GUITARHYTHM GREATEST HITS&REQUEST~」というもの。

タイトルが正式に発表された時は、正直に言わせてもらうと「創世記」の時のような心躍る興奮はなく、むしろちょっと心配になってしまった。武道館のMCで次はGUITARHYTHM GREATEST HITSという発表がされ、てっきり、GUITARHYTHM→1999年のGREATEST HITSまでの10年間、つまり創世記に続く次の布袋寅泰の10年を見せてくれるのだと思っていたためだ。GUITARHYTHM II~GUITARHYTHM IV、KING&QUEEN、SSG、そして、POISON、バンビーナ、NOBODY IS PERFECTといった布袋寅泰を語る上ではずせない重要なシングル曲が発表された10年。さまざまな活動もあり、世界が見え始め、世界で活躍してほしいと願う一部のファンには大きな10年だったのではないだろうか?

そのためか、勝手に期待して妄想でイメージを大きくしてしまった第二弾ライブ。心配になったのは、TONIGHT I’M YOURSとGREATEST HITSというこの2つのワードによって、自分が勝手に期待していたようなライブではない、ということを察してしまったためである。

だからといって、テンションが落ちることもないし、ゲストの発表で不安になったりといったことはなかった。いい加減、毎回毎回で言うのも億劫になりつつあるけれども「よい意味で期待を裏切ってくれる」アーティストだからだ。

ライブのレポートは割愛するが、今回参加して思ったのは、やはり布袋寅泰は素晴らしいアーティストでありギタリストであるということを改めて実感できた素晴らしいステージだったということ。電力を使わないよう照明などを工夫したとのことだが、ステージの見せ方もうまかったと思う。フラッグがステージにあったため、GUITARHYTHM時代を思い起こしてしまう。それだけではないにせよ、自分の思い入れの強いライブの記憶が甦って今回のステージと重なって見えた。布袋寅泰の熱心なファンなら、誰にでもそれぞれ、布袋アンソロジーがあることでしょう。音楽は聴く人の人生、経験、記憶とリンクするもの。もちろん普段きいたりみたりするCDやDVDでも、特別な思いを抱いたり、なんともいえない気持ちになることはあります。ただ、今回のライブは、そんな気持ちにさせられることが多かった。いつもは、その時のライブを、”そのまま”楽しんでいると思う。そういう意味で、HOTEI THE ANTHOLOGYというコンセプトを楽しめた素敵な一夜でありました。

HOTEI THE ANTHOLOGY “威風堂々”
TONIGHT I’M YOURS!
~GUITARHYTHM GREATEST HITS & REQUEST~

Osaka-Jo Hall

客入れBGMリスト→こちら

CHANGE YOURSELF!
スリル
IMAGE DOWN
さらば青春の光
サレンダー
DIVING WITH MY CAR
BLUE VACATION (with TERU)
1994 – LABEL OF COMPLEX (with TERU)
BEAT SWEET (with TERU)
PROMISE
NOBODY IS PERFECT
DEAR FRIENDS (JILL&ATSUSHI)
サーカス (センターステージ)
MERRY-GO-ROUND (センターステージ)
POISON (センターステージ)
STARMAN
サイバーシティーは眠らない
ホンキー・トンキー・クレイジー
CLIMB

アンコール1
恋をとめないで
DREAMIN’
RADIO! RADIO! RADIO!

アンコール2
FLY INTO YOUR DREAM

2011年5月20日(金)
国立代々木競技場 第一体育館

2011年5月22日(日)
大阪城ホール

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2011.5.20 BGM selected by HOTEI

Play That Funky Music / Cyphonix
Emotional Rescue (2 Many Beats Remix) / Freedom Dub
Dance Away / Roxy Music
Climbing Up the Walls / Chris Cornell
He’s frank/ feat Iggy Pop / THE BPA(aka NORMAN COOK)
Fashion / David Bowie
Sylvia / Focus
Thank You For The Music / Cornelius
Batdance / Prince
Eye On the Brother / Munk
Supermassive Black Hole / Muse
Give Me Love / Coburn
Diamond Jigsaw / Underworld
Beat The Clock / Sparks
DREAMIN’ / DRAGON ASH
C’MON EVERYBODY / SIGUE SIGUE SPUTNIK

BEGINNING FROM ENDLESS

2011年2月1日の日本武道館

布袋寅泰の活動30周年を記念する、この1年の活動の第一弾として「HOTEI THE ANTHOLOGY“創世記”BEGINNING FROM ENDLESS ~BOØWY COMPLEX GUITARHYTHM~」と題されたスペシャルライブが行われた。アンソロジーということで、今回は布袋寅泰の膨大なキャリアの中から、BOØWY~GUITARHYTHM~COMPLEXまでの1981年から1990年に発表された曲の中からセレクトされた25曲が披露された。

ライブの冒頭で、SEとして会場に鳴り響いたB.BLUEのイントロ。布袋寅泰の武道館公演では過去最多と思われるくらいギッシリ埋まった会場は、一気にヒートアップ。B.BLUEのイントロから続いてRAMBLING MAN、RADIO!RADIO!RADIO!・・・と布袋によるこれまでの楽曲のイントロ、リフをメドレーでつないだGreatest Guitar Medleyで、場内は異常な盛り上がりに。やはりBOØWYとCOMPLEXでは一際大きな歓声があがった。

そして、誰もが1曲目に何を演奏するのかとそれぞれ想像していたと思うのだが、まさかのTEENAGE EMOTION!このインパクトはあまりにも大きく、いい意味で期待を裏切られた、というのが布袋寅泰の活動の特徴の一つではあるにせよ、ちょっと近年ではない衝撃度だった。もちろん続くのはLONDON GAME。BOØWY未体験な者としては、既に感無量状態。BOØWYの作品はどれも素晴らしい。中でも一番好きなアルバムは?と聞かれたら「BEAT EMOTION」なのだが、それは完成度含めたもので、センスや空気感でいえば個人的には「INSTANT LOVE」が名盤と思っていたりする。その「INSTANT LOVE」の中でも最も好きなTEENAGE EMOTION~LONDON GAMEが最初にきたというのは本当にうれしかった。

3曲目は、BAD FEELING。実は、これが1曲目かなって思っていたりしていました。ライブアルバム「”GIGS”JUST A HERO TOUR」が、BOØWYにのめり込むきっかけでもあり、思い入れ含め、場所が武道館だからという単純な理由ですが。

4曲目に、DANCE CRAZE。ここでINSTANT LOVE→BOØWYという流れか、次はJUST A HEROかな?と思いきや、5曲目にまさかのINSTANT LOVE。さすがです。この時点で曲予想は脳が勝手にしないことになってしまいました。6曲目には、BABY ACTION。武道館全体が揺れました。続いてRUNAWAY TRAIN、SUPER-CALIFRAGILISTIC-EXPIARI-DOCIOUSとBEAT EMOTIONから2曲。映像でしかみたことないロックンロールサーカスツアーの武道館公演を体験しているような何ともいえない気持ちに。。。そしてギタリストに徹するから観客に歌うようにというMCで始まったCLOUDY HEART。この粋な計らい、そして、このCLOUDY HEARTを作ったBOØWYのヴォーカリスト氷室京介へのリスペクトの気持ちもあってのことだと思いますが、本当に感動しました。

続いてCOMPLEX
SEで「ROMANTICA」が流れ

PROPAGANDA
CRASH COMPLEXION
NO MORE LIES
RUMBLING MAN
GOOD SAVAGE
DRAGON CRIME
HALF MOON

MV-480HTやTE-HT W-NECKなど懐かしいギターを使用。備え付けのギターも駆使して1曲で複数のギターを使い、一人であそこまで完璧にプレイできてしまうのが凄い。さすがにちょっと歌いにくそうでしたが、カッコよかった。COMPLEXの大きな魅力はギターリフとリズムの絡み合い。そして、そのリズムがまた複雑だったりして、今回のバンドのドラムスの中村達也はまさにピッタリとはまっていた。

ここで、今回コーラス担当である、元カッツェの中村敦とPERSONZのJILLによる「DE-JA-VU」を挟み、布袋寅泰ソロワークスであるGUITARHYTHM

LEGEND OF FUTUREのSEから

C’MON EVERYBODY
WAITING FOR YOU
MATERIALS
DANCING WITH THE MOONLIGHT
GLORIOUS DAYS

ここ最近ライブで演奏していたので、BOØWY、COMPLEXのような衝撃はないものの、ひさびさの武道館での演奏ということで、ライブハウスとは違った良さといいますか、やっぱり布袋さんには、大きなステージが似合う、と改めて思いました。そして、印象的だったのがレーザーを使いまくった演出。ステージ真上からレーザーを照らす演出が特によかった。

ENCORE 1

BE MY BABY
DREAMIN’

ENCORE 2

GUITARHYTHM

ENDING SEはオーケストレイションボウイ

全体を通して、素晴らしいライブでした。

ボウイやコンプレックスをリアルで体験していない者として、CD、ビデオ、DVDなどで体験することで自分の中で形成したもの、それはそれで素晴らしいものではあるけれども、実際に体験することでしか感じられないリアリティ、は生で体験することでしか得られない。今回の武道館に参加して、いつまでも下書きのままの未完成の絵が、ようやく完成したような、そんな嬉しさがありました。実際のBOØWY、COMPLEXとは、違う点なんか全く気にならない。かつて、目を閉じれば頭の中で繰り広げられる自分のみてきたライブ映像と、武道館で目の当たりにした布袋さんの姿が、本当に自然にハマった。布袋さん自身、これまでにもボウイの曲をライブでやったことあるけれども、この感覚は今回初めて感じることができました。それだけ、今回は特別だったのです。少なくとも自分にとっては。

布袋さんをはじめ、今回のライブをつくりあげてくれた多くの方々、ありがとうございます。

NIN remastered PHM

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