BEGINNING FROM ENDLESS

2011年2月1日の日本武道館

布袋寅泰の活動30周年を記念する、この1年の活動の第一弾として「HOTEI THE ANTHOLOGY“創世記”BEGINNING FROM ENDLESS ~BOØWY COMPLEX GUITARHYTHM~」と題されたスペシャルライブが行われた。アンソロジーということで、今回は布袋寅泰の膨大なキャリアの中から、BOØWY~GUITARHYTHM~COMPLEXまでの1981年から1990年に発表された曲の中からセレクトされた25曲が披露された。

ライブの冒頭で、SEとして会場に鳴り響いたB.BLUEのイントロ。布袋寅泰の武道館公演では過去最多と思われるくらいギッシリ埋まった会場は、一気にヒートアップ。B.BLUEのイントロから続いてRAMBLING MAN、RADIO!RADIO!RADIO!・・・と布袋によるこれまでの楽曲のイントロ、リフをメドレーでつないだGreatest Guitar Medleyで、場内は異常な盛り上がりに。やはりBOØWYとCOMPLEXでは一際大きな歓声があがった。

そして、誰もが1曲目に何を演奏するのかとそれぞれ想像していたと思うのだが、まさかのTEENAGE EMOTION!このインパクトはあまりにも大きく、いい意味で期待を裏切られた、というのが布袋寅泰の活動の特徴の一つではあるにせよ、ちょっと近年ではない衝撃度だった。もちろん続くのはLONDON GAME。BOØWY未体験な者としては、既に感無量状態。BOØWYの作品はどれも素晴らしい。中でも一番好きなアルバムは?と聞かれたら「BEAT EMOTION」なのだが、それは完成度含めたもので、センスや空気感でいえば個人的には「INSTANT LOVE」が名盤と思っていたりする。その「INSTANT LOVE」の中でも最も好きなTEENAGE EMOTION~LONDON GAMEが最初にきたというのは本当にうれしかった。

3曲目は、BAD FEELING。実は、これが1曲目かなって思っていたりしていました。ライブアルバム「”GIGS”JUST A HERO TOUR」が、BOØWYにのめり込むきっかけでもあり、思い入れ含め、場所が武道館だからという単純な理由ですが。

4曲目に、DANCE CRAZE。ここでINSTANT LOVE→BOØWYという流れか、次はJUST A HEROかな?と思いきや、5曲目にまさかのINSTANT LOVE。さすがです。この時点で曲予想は脳が勝手にしないことになってしまいました。6曲目には、BABY ACTION。武道館全体が揺れました。続いてRUNAWAY TRAIN、SUPER-CALIFRAGILISTIC-EXPIARI-DOCIOUSとBEAT EMOTIONから2曲。映像でしかみたことないロックンロールサーカスツアーの武道館公演を体験しているような何ともいえない気持ちに。。。そしてギタリストに徹するから観客に歌うようにというMCで始まったCLOUDY HEART。この粋な計らい、そして、このCLOUDY HEARTを作ったBOØWYのヴォーカリスト氷室京介へのリスペクトの気持ちもあってのことだと思いますが、本当に感動しました。

続いてCOMPLEX
SEで「ROMANTICA」が流れ

PROPAGANDA
CRASH COMPLEXION
NO MORE LIES
RUMBLING MAN
GOOD SAVAGE
DRAGON CRIME
HALF MOON

MV-480HTやTE-HT W-NECKなど懐かしいギターを使用。備え付けのギターも駆使して1曲で複数のギターを使い、一人であそこまで完璧にプレイできてしまうのが凄い。さすがにちょっと歌いにくそうでしたが、カッコよかった。COMPLEXの大きな魅力はギターリフとリズムの絡み合い。そして、そのリズムがまた複雑だったりして、今回のバンドのドラムスの中村達也はまさにピッタリとはまっていた。

ここで、今回コーラス担当である、元カッツェの中村敦とPERSONZのJILLによる「DE-JA-VU」を挟み、布袋寅泰ソロワークスであるGUITARHYTHM

LEGEND OF FUTUREのSEから

C’MON EVERYBODY
WAITING FOR YOU
MATERIALS
DANCING WITH THE MOONLIGHT
GLORIOUS DAYS

ここ最近ライブで演奏していたので、BOØWY、COMPLEXのような衝撃はないものの、ひさびさの武道館での演奏ということで、ライブハウスとは違った良さといいますか、やっぱり布袋さんには、大きなステージが似合う、と改めて思いました。そして、印象的だったのがレーザーを使いまくった演出。ステージ真上からレーザーを照らす演出が特によかった。

ENCORE 1

BE MY BABY
DREAMIN’

ENCORE 2

GUITARHYTHM

ENDING SEはオーケストレイションボウイ

全体を通して、素晴らしいライブでした。

ボウイやコンプレックスをリアルで体験していない者として、CD、ビデオ、DVDなどで体験することで自分の中で形成したもの、それはそれで素晴らしいものではあるけれども、実際に体験することでしか感じられないリアリティ、は生で体験することでしか得られない。今回の武道館に参加して、いつまでも下書きのままの未完成の絵が、ようやく完成したような、そんな嬉しさがありました。実際のBOØWY、COMPLEXとは、違う点なんか全く気にならない。かつて、目を閉じれば頭の中で繰り広げられる自分のみてきたライブ映像と、武道館で目の当たりにした布袋さんの姿が、本当に自然にハマった。布袋さん自身、これまでにもボウイの曲をライブでやったことあるけれども、この感覚は今回初めて感じることができました。それだけ、今回は特別だったのです。少なくとも自分にとっては。

布袋さんをはじめ、今回のライブをつくりあげてくれた多くの方々、ありがとうございます。

コメント

  1. Naked Lucifer より:

    早速、拝読させて頂きました。

    私は今回参戦しておりませんが、瞬時にパッとあらゆる情報が広まって行くこの時代。
    各方面から色々情報は入るも、やはりそこはリアリティがない。
    実際に目で観て聴いて体感したものではなく、あくまで妄想の世界でしかない。
    けれど、そんな理屈等何処かへ飛んで行ってしまう程、
    素晴らしきセットリストやステージング、用意された涙ぐましい演出の数々でしたね。
    因に私は、今回は、Twitterで生中継と言う新しい形でのヴァーチャル参戦でした。

    今回拝読させて頂くに当たり、
    文中。。。webmasterさんの言葉でとても胸を打ったものがあります。

    「いつまでも下書きのままの未完成の絵が、ようやく完成したような、そんな嬉しさがありました。」

    まさにその通りだったのだと思います。
    BOØWYはピークで解散している為、その殆どが未体験の方が圧倒的に多い。
    一気に心奪われ、熱中しようとした矢先に突然突きつけられた「解散」だったから。。
    そこでかつての夢や希望、憧れの気持ちを当時のまま、いやソレ以上の感情を用い、
    満を持して!武道館で思いっきり歌って踊って体感されたのだと思います。

    本当に素晴らしい奇跡の夜に立合えたこと、良かったですね!

    また今後もサイトの更新、楽しみにしています。
    まだまだ寒い日が続きます。
    どうか「お体だけはどうぞ、大事に」。。。(笑)なさって下さい。

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