PSYCHOPATH

WTP-90500(LP)/CA32-1550(CD)/ZH28-1900(MT)
BOØWY最後のオリジナルアルバム。
BEAT EMOTION、MarionetteとBOØWY人気が最高潮にあった時期に発売され、80万枚の売り上げを記録した。狙い過ぎとも感じられる完成されたサウンドであるが、ポップな感覚とアバンギャルドな感覚がうまくミックスされているように聴こえる。

LIAR GIRL
作詞:氷室京介 作曲:布袋寅泰
これは大きなリフを本当に作りたくて、デモテープの段階ではステイタス・クォーみたいな感じだったんだけど、もうちょっとやわらかい感じで行こうってことで、今のアレンジになった曲。

ANGEL PASSED CHILDREN
作詞:氷室京介 作曲:布袋寅泰

BOØWY特有の、ちょっとしたシャッフル・ビートのつまったノリの感じで、あまり考えずにさらっとできた感じかな。

LONGER THAN FOREVER
作詞:氷室京介 作曲:布袋寅泰

コード・ストロークの流れるような感じを出したくて作った曲かな。生ギターはオベーションの12弦とマーティンの6弦をミックスさせたもの。

GIGOLO&GIGOLET
作詞:氷室京介 作曲:布袋寅泰

リフですね。ちょっと踊れる感じのリフを作りたいなって思って作った曲です。ソロの部分でエフェクターっぽく聞こえてるのは、3本のパターンの違うソロを弾いて一本だけメインに使っているから。

RENDEZ-VOUS ( Live In Hamburg July 1987 )
作詞:氷室京介 作曲:布袋寅泰

これもステイタス・クォーとか、その辺のブギー・バンドのノリを出したくて作った曲。ライブは、まるっきりジョーク。このパターンは黄金ダネって感じかな。

MARIONETTE
作詞:氷室京介 作曲:布袋寅泰

初めはシングルとして作ったわけじゃないけど。「JUSTY」なんかと一緒で、サビとギターが絡む感じの曲。こういったリフは、ハンマリングを入れて、トリッキーな感じでノベッとしないようにね。

PLASTIC BOMB
作詞:氷室京介 作曲:布袋寅泰

「NO.NEWYORK」や「IMAGE DOWN」みたいな、スピードっぽい、高速ビートが一曲やりたいねって感じで。

PSYCHOPATH
作詞:JONAH PASHBY 作曲:氷室京介

今まで彼(氷室)の世界を僕の世界に近づけようとしていたんだけど、今回は離してしまおうとした作業だったね。

CELLULOID DOLL
作詞、作曲:氷室京介

今まで彼(氷室)の世界を僕の世界に近づけようとしていたんだけど、今回は離してしまおうとした作業だったね。

FANTASTIC STORY
作詞、作曲:氷室京介

今まで彼(氷室)の世界を僕の世界に近づけようとしていたんだけど、今回は離してしまおうとした作業だったね。

MEMORY
作詞:氷室京介 作曲:布袋寅泰

俺の持っている16っぽいノリを、リズム体のドシッとした8ビートの上で出してみたもの。

季節が君だけを変える
作詞:氷室京介 作曲、編曲:布袋寅泰

この曲は、作り始めの時から結構力をいれて作った曲で、何度も何度もコードを試して完成させた。リフとメロディの絡みが売りだね。イメージはプリテンダーズの「ドント・ゲット・ミー・ロング」

 
<REVIEW>
BOØWYの最後のアルバム・・・・このアルバムの製作段階で、メンバーは、これが最後のアルバムだ、と思っていたそうである。BEAT EMOTIONが発売されてから、BOØWYを取り巻くパブリックイメージがBOØWYのメンバーの思惑とは裏腹にひとりあるきを始め、メンバーにとって非常に邪魔な存在になってきた1986〜1987年・・・・布袋自身、LIVEでは、かなりふてくされてPLAYしていた、と解散後のインタビューで語っている。大衆に受け入れられることによって必然的につきまとうパブリックイメージ・・・・あくまで一つのバンドでしかなかったBOØWYが、かたくなに独自のスタイルを貫いたとしても、伝えたいものが、ストレートに世間に伝わらないというもどかしさが、解散の原因の一つであったと思われる。しかし、このアルバムでは、そうした暗い雰囲気はまったく感じられないポップなアルバムである。