1995年のT.Rextasyの日本公演に布袋さんがゲスト出演した日付について

布袋さんが参加したライブを完璧に網羅するのは難しく、ファンで全ていけてる人はおそらく0人説を唱えたいのですが、せめて情報だけでも揃えておきたいファン心理。断片的な情報を元にデータをまとめていますが、その中で長年日付がわからない、セットリストも分からないライブがいくつかありまして、その1つの日付が判明しました。

布袋さんがT.Rextasyのライブに飛び入り!

多分昔からの布袋ファンはなんとなく聞いたことがあると思うのです。ただちょうどギタリズムが終わって、サイバーシティは眠らない、からの新たなソロ活動始動までの間の時期でした。クアトロでやったということと1995年という情報以外、具体的な日付がわからず、1997年からホームページやっていますが、一度も情報がはいってきませんでした。

それが、2025年、ようやく判明しました。

1995年の9月17日に渋谷のクラブクアトロで行われたT.Rextasyのライブです。

この日、布袋さんは少しだけゲストで参加しています。曲目は不明ですが。。。

T.Rextasyとは?

T.Rextasyは、見た目マークボランにそっくりなDanielzさんの率いるT.Rexのトリビュートバンド。1992年に結成。海外ではホールクラスを埋めるくらいレベルの高いトリビュートバンドがたくさんいるそうで、日本とは大分状況が違うようです。確かに、KISSのトリビュートバンドで有名だったALIVEのギターの人は最終的にKISSの正式メンバーになりました。正式メンバーになる前、実はステージ裏で代わりに演奏していたって話も、、、T.RextasyもオリジナルのT.Rex関係者から認められていて、なんとCDまでリリースしてます。それがアルバム『Trip and Glide in the Ballrooms of T.Rextasy』です。

アルバム『Trip and Glide in the Ballrooms of T.Rextasy』のジャケット

国内盤も販売されまして、発売元がパルコのクアトロレーベル。というわけでT.RextasyのJapan Tourもクラブクアトロでした。1995年と1996年の2回来日公演しています。

とにかく情報が少ない

布袋さんがゲストで参加したのは1995年のCD発売記念ライブ、いわゆるレコ発ツアー。どんなライブだったのか、、、残念ながら令和の時代、昔の情報がネットで見つけられなくなっています。というのも、情報が掲載されていたようなホームページが軒並み消えてるためです。wayback machineを駆使したとて、無いものはない。YouTubeにはT.Rextasy Officialが2014年にアップロードした布袋さんがクアトロでリハーサル映像があります。

1995年9月に行われたことまではわかっていました。

さらにFacebookのT.Rextasyオフィシャルでも、一瞬だけ布袋さんが映っているライブ映像もあります。本当に一瞬です。

しかし、こちらも日付は分からず、YouTubeのSeptember 1995という情報のみでした。

やっぱりアナログな情報が一番

そこで、ふと気付いたんです。

クアトロってことはパルコでフリーペーパーあったような、、、

早速1995年の6ー8月あたりのパルコのフリーペーパーを探しました。

そしたら、ありました!

日付もバッチリ、布袋さんのコメントまで入ったフリーペーパー。

パルコの1995年7月のフリーペーパー

ただ、渋谷クアトロでのライブはなんと2days。2日間とも出たのかもしれませんが、ちょっとそれは無さそうな気が、、、SNSでT.Rextasyのライブに実際行った方の話によると17日は確実に出演していたことはわかりました。ですので、とりあえず1995.09.17は確定しました。

と、今まで布袋ファンに聞いても誰も知らなかった情報、単に私のリサーチ不足なだけかもですが、分かったよっていうお話です。

今更説明は不要かもしれませんが、T.RextasyのDanielzさんは、CAPTAIN ROCKのコーラスに参加しています。近年ではGUITARHYTHM ⅥのFreedom In The Darkのコーラスにも参加してます。

おまけ 1

T.Rextasyのアルバムの国内盤のブックレットには、Danielzさんの解説と花房浩一さんによるライナーノーツが掲載されていて、そこで紹介されているDanielzさんご本人コメント、これがなかなか刺さる内容、人によるかもですが引用しておきます。

マークの音楽はコピーしやすいとか、たやすく気軽に演奏できるなどと考える人々もいる。彼らは、ボランの作品に要求される複雑さを理解しない。彼の曲のもつグルーヴや肌合いや技術は複雑なものだ。

どうしても彼のサウンドやギターのフレーズとかは身に染み着いているけどね。ただ、彼(マーク・ボラン)の演奏をビデオで見てまねをするとか、勉強するとか、そんなことはやったことがない。

僕らのショーを見て、若い世代がTレックスの素晴らしさを体験してくれればいい。それをきっかけに彼らがTレックスのアルバムを買うようになってくれれば嬉しいもんね。

アルバム『Trip and Glide in the Ballrooms of T.Rextasy』ライナーノーツ

T.レックスのファンガチ勢の中でもトップクラスであろうDanielzさんの言葉、まさにファンの鑑!似たようなこと思っていて、そう!そうなんだよ!と熱くなった思い出。今読んでも変わらないですね。でも、マーク・ボランのところを布袋さんに置き換えた時、同じように思える人は、たぶん少数な気がします。

おまけ 2

あと、それまで日本でリリースされていたT.REXの作品の歌詞に結構間違いがあったそうで、Danielzさんに指摘されてレコード会社側が気づいたとのこと。これも凄い話です。なので現在は修正されているんだと思います。

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