COMPLEX/COMPLEX


CT32-5443(CD)
RT28-5443(LP)
1989/04/26 ON SALE


ユニット名と同タイトルのCOMPLEXの1stアルバム。
シンセサイザーと布袋のギター、そして吉川のボーカルが
見事に絡み合ったサウンドが刺激的である。
1.
PRETTY DOLL
作詞・作曲:吉川晃司/編曲:布袋寅泰
トランスビジョン・パイプにインスパイアされた曲ですね。疾走感のある曲だし、あまり細かいことを考えずに。あと8ビートを崩すっていうのがテーマになっていて、それで、1,2弦とかを頭に持ってきたりとか、裏に持ってきたりして、崩していますね。実はこの曲は吉川が持ってきたときはまだ未完成で、彼がAメロとおもっていたものwp俺はサビと解釈していたんだ。でも、その部分がよくて完成形を目指したノリ重視のR&R.
2.
CRASH COMPLEXION
作詞:吉川晃司/作曲・編曲:布袋寅泰
結構カシコいりフなんだけど、聴くと大きなノリみたいな感じですね。ブレイクの部分はちょっとチョーキングして、ジミー・ペイジとかそうなんだけど、音がゆれていく感じで、それが結構難しかったかな。ソロはフリーでやってる。
3.
恋をとめないで
作詞:吉川晃司/作曲・編曲:布袋寅泰
これは凄いポップ・チューンですね。外人は、スージー&バーシーズの「香港ガーデン」っていっていたけど。なんか香港的なリフが入っているしさ、でも、こういう曲はなるべく曲の雰囲気を殺さないようにバッキングした方がいい。あまり曲の中で、ギターが俺だ俺だっていってもしょうがないしね。曲の中でギターがちゃんと腰を据えてるみたいな感じじゃないと。ギターで難解なことをやるのもいいんだろうけど、僕にはできないし。僕は曲が一番重要なことだと思っているから。ポップな曲っていうのは普遍的なもので、時代に残るからね。
4.
Can't Stop The Silence
作詞:吉川晃司/作曲・編曲:布袋寅泰
感情的な曲で、今回僕が作った曲の中では、1番か2番ぐらい気に入っている。最近、すごいブルージィなものとかに、結構興味がいっててさ。この曲は家で弾いてるギターの感覚に近いと思いますね。最近泣きのギターって少ないじゃん。でも、僕らがギターを弾き始めた時のギタリストって、ビブラート一発みたいな人が主流だったし。で、そういう影響を感じつつ、それを超えるという気持ちですね。で、この曲は作った時から思い入れが強かったんで、リズムからソロまでスルーで弾いてる。ギタリストとしての僕の気持ちを生かすように。2,3テイクでとれたかな。
5.
2人のAnother Twilight
作詞:吉川晃司/作曲・編曲:布袋寅泰
すごいダンサブルなナンバーが作りたくてね。でも僕はダンサブル=ディスコ・ソングとは考えてないけど。この曲自体は、昔から好きな16っぽい、レイ・パーカーJr。的みたいなアレンジなんだけど、音色はもうちょっと太めの感じのロック・アプローチみたいな感じですね。こういう感じは基本的に僕の中にあるスタイルだからね。この曲は凄く自然に出来た。ソロに関していえば、結構年配気味のソロですね。全体的にソロは気に入っているけど、後半のメロディアスになる部分は特に気に入ってますね。
6.
IMAGINE HEROES
作詞・作曲:吉川晃司/編曲:布袋寅泰
この曲は吉川の曲で、僕のこういうギターが欲しいんだろうなっていうのが曲を聴いたときから凄くわかって、結構彼の気持ちに合うようにやったつもりですね。それは「PRETTY DOLL」と同じで、8ビートの解釈をちょっと曲げるみたいな感じで。そういうのって、一聴しただけじゃ誰も気付かないんだけど、そういうものが入ってると入ってないじゃ大違いだと思うし。そういう部分はギタリストの自我として残しておかなきゃいけない部分だと思う。ソロは脈絡のないものから、精神がピリピリいくような流れ。前の晩に一応ラインは考えておいて。でも後半は完全にノリでやってますね。
7.
CLOCKWORK RUNNERS
作詞・作曲・編曲:布袋寅泰
曲を作る時に、倍音とメイン・リフのでかいノリをどうにかうまくやりたいなっていうのが課題で。結構、曲を作る時に時間がかかったかな。サビの部分は凄く速いんだけど、全部ダウン・ピッキングでやっていて、やっぱあのノリはダウンじゃないと出せない。
8.
BE MY BABY
作詞:吉川晃司/作曲・編曲:布袋寅泰
「BE MY BABY」は家に歩きながら帰るときに、ポッと浮かんだ曲で、そのインスピレーションを大切にした曲ですね。王道のギターのよさっていうのもやりたかったし、聴かせたかったし。で、そういう堂々としたものをシングルで出したかった。
9.
路地裏のVENUS
作詞・作曲:吉川晃司/編曲:布袋寅泰
吉川が、こういうものを欲しいんだろうなっていうのをアレンジを含めて入れたっていう感じですね。この曲はレス・ポールを使っていて、今までのものよりへヴぃな感じで入れた。でも、なんかレス・ポールが好きだといっても、ガーンと伸びている音は好きじゃないんで、そういう風にやっていないプレイが、この曲の新しいところであり、狙いですね。レス・ポールを使っているんだけど、キレがいいっていう感じの。レス・ポールってクリアな音にしても太い音が出るんだけど、自分の物にするのは大変だよね。それこそ、俺のテレキャスだって、もう10年くらい弾いてるけどさ。でも、ギター変えると、違う自分が出てきたりして面白いですよね。
10. RAMBLING MAN
作詞:吉川晃司/作曲・編曲:布袋寅泰
これも「恋をとめないで」と同じように、ギターを曲から外さずに、メロディアスなモノを外さずにっていう感じでやりましたね。この曲のソロは、デモ・テープの段階からあったもので、メロディの一部として作っているから、ギター・ソロなんだけどギター・ソロじゃないっていう解釈ですね。でも、そんなこと考えちゃいけないのかもしれないけど。僕にしても、ファンにしても、こういうタイプの曲を僕に期待しちゃうっていうところがあるんで、そういう気持ちをわかった上で、作った感じですね。
11. そんな君はほしくない
作詞:吉川晃司/作曲・編曲:布袋寅泰
このアルバムの中に、淡い感じの曲を1曲入れたいっていうのが、最初からあって、この曲がそうですね。曲調で言うとスパイ調かな。なんて言うのかな、気持ちの中の抑揚みたいなダークな部分を出したかっていうのと、コードで包み込むみたいな曲が1曲欲しいっていう感じで。アルペジオは結構すきだしさ。でも、僕は、アルペジオでも弾きにくいアルペジオって嫌いでさ。ライブでは立って弾かなきゃならないわけだし、あとあと苦労するようなアルペジオはなるべく排除して、そこを超えないようにレコーディングしてる。でも、自分ができるアルペジオの中でも、最高のヤツを使っているつもりだけどね。
12. CRY FOR LOVE
作詞・作曲:吉川晃司/編曲:布袋寅泰
最初は、NEW MUZIKのトニー・マンスフィールド的な解釈で、線の細いギターを作っていたんだけど、それじゃ自分に嘘をついているなっていうところで、こういうギターに変えた。ちょっと音色を外しても気持ちが入っていたほうがいい、みたいに、マイナーなんだけど指が触れてメジャーの音が出ている部分もあるんだけどね。基本的には、気持ちが入っているっていう部分で、そのテイクを使うのがいいんじゃないかと思ってね。で、ソロも抑揚をつけずに淡々と重なっていくっていうのが、人の心を打つっていうことを僕は信じているから。何回も聴けばきっと伝わると思いますね。

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