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FUJI ROCK FESTIVAL '98 布袋寅泰
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フジロックことフジロックフェスティバルは日本のロックフェスの先駆けであり、国内における野外音楽イベントとしては最大規模を誇り、現在では国内外200組以上のアーティストが参加する。
布袋寅泰のフジロック参加は、単独では1998年の1回、そして2010年7月31日に出演したROXY MUSICのステージでゲスト出演し共演している。
布袋寅泰のフジロック参加は当初1997年だった。1997年のフジロックフェスティバルは記念すべき第1回目であり、その2日目に参加する予定だったが、2日目は台風により中止。1日目も悪天候の中、フーファイターズ、イエモン、レイジ、レッチリといった面々のパフォーマンスは今でも伝説として語り継がれている。
もし、1997年に出演していたら、どんなセットリストだったのだろう?とファンなら気になるところだが、予定されていたフジロックの直前の1997年7月24日に布袋寅泰は武道館で行われた新宿ロフト20周年イベントに参加している。このイベントではギター: 成田忍、ベース: HIROSHI、キーボード: 冨樫春生、ドラム: 中幸一郎というバンドメンバーで布袋寅泰のギターはブラックファイアーだった。フジロックの直前だったのでおそらくメンバーは同じ、セットリストも踏襲していたはずと考えると、スリル、POISON、さらば、カモンといった代表曲中心に加えて新曲「CHANGE YOURSELF!」そしてラストに「SAVE ME」を演る予定だったのではないかと想像している。
よって、残念ながら第1回フジロックへの参加はできなかったが、翌年のフジロックフェスティバルに出演することになった。2日間で延べ6万人を動員。会場は富士山麓ではなく東京の臨海副都心に変更されての開催でフジロックフェスティバル・イン・トーキョーというタイトルになっている。なお苗場スキー場に会場を移したのは1999年から。
私自身、見に行けなかったのだが、WOWOWで放送された分は見ることができた。当日演奏されたのはアルバム『SUPERSONIC GENERATION』より7曲とSSG TOURで演奏されなかった定番曲2曲の計9曲。1998年7月3日にヨーロッパ最大のフェス「Eurockéennes de Belfort」に出演し海外のオーディエンスの反応は上々で、そのままフジロックでも・・・しかもSSG TOURの流れとしては最後のステージということでとても気合いが入っていたはずである。放送を見た限り、演奏はとてもよかったと思う。めちゃくちゃロックしてました。ただ、見るからに暑そうで見ていてハラハラしたのと、ヨーロッパのフェスのような盛り上がりはなく、これは海外の人と日本人の差な気も。個人的にSSGの曲の雰囲気が、野外には合わないような気がしてちょっと違和感を覚えた。同じフェスでもEurockéennes de Belfortは一応屋根があり屋外とはちょっと違っていた。この時のエピソードでよく言われるのがTHEY SPY YOUの最後の「~お前ら腐った豚だ」が、曲を知らない観客の反感を買ったという話。実際にライブを観た人からは皆よかったといっていたので、本当に観客がそれで冷めてしまったのかどうかはよくわからない。ただ、音楽関係の雑誌の多くが、フジロックフェスティバルについて取り上げていたのに、布袋寅泰のパフォーマンスについては、否定的な記事もしくは触れられていないものがほとんどだった。この音楽業界における活字メディアのやり方というか恣意的な感じに腹が立ったものです。そして、この年のフジロック公式の2枚組ライブアルバムもリリースされているが布袋寅泰の演奏は収録されておりません。
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