
GUITARHYTHM V TOUR 布袋寅泰
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まさかのギタリズムシリーズの復活。アルバム『GUITARHYTHM Ⅴ』収録曲のうち全曲披露はなかったが前半で新たなギタリズムの世界観をみせて、4→3→2→1と過去へ遡っていく演出は、ギタリズムではない14年間の曲が一切ない、布袋ファンにとっての代表曲はもちろんたくさんあれど、「さらば青春の光」や「POISON」もないのに、布袋寅泰のオールタイムベストに感じられたのはちょっと不思議な感覚(さらば青春の光は会場によってはアンコールにアコースティックで演奏)。使用ギターも新しいモデルから往年のファン感動のチョイスと見所が多かった。かつてのギタリズム時代とそれ以降は、作品のもつ方向性が内か外かで分けられると思うのだが、ギタリズム5およびツアーも、布袋寅泰自身が自分のやりたいことを思い切りやっているように感じられた。ギタリズム5はモダンな音かつ結構激しいサウンドでファンがちょっとついていけなくなってしまった、思い描いていたギタリズムと違うと感じた人も少なくなかったようである。とはいえ、やりたいようにやる、自分が好きなんだから、他にも好きな人がいるはずというスタンスが私は好き。
ライブ自体はとても評判はよく、個人的にも非常に満足度の高いツアーでした。アンコールも変化がありファイナル東京公演ではLOVEがゲスト参加。ステージ後ろの映像や演出も素晴らしく布袋寅泰のアルバムはライブで完成するというのは、まさにこのライブでも強く実感したので、もっと評価されてよいツアーな気がする。このツアー中に亡くなった忌野清志郎さんへの思いを込めた「FLY INTO YOUR DREAM」で涙した人も多かったと思う。
唯一惜しいのはWOWOWでハイビジョン放送されたのに、映像作品としてはDVDのみでリリースでDVD一枚に収めたかったことが理由と思われるが「DANCING WITH THE MOONLIGHT」と「さらば青春の光」がカットされた。
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