CIRCUS 布袋寅泰

収録曲｜シングル「CIRCUS」

1. CIRCUS [5:02]

   作詞: 森雪之丞 作曲: 布袋寅泰

2. MERRY CHRISTMAS,LONELY HEART [4:54]

   作詞・作曲: 布袋寅泰

作品の解説

アトランタオリンピックの閉会式でのフロントギタリストとして活躍し、アトランタというアメリカ南部の空気に触れ、インスピレーションが沸き上がったのだろうか？「アンダーワールドに刺激されて書いた。でも、そのままやるのは小恥ずかしいので、下世話なディスコにした。」とのこと。今までにない布袋サウンドがここにある。サーカスにちなんでピエロのジャケットワークもインパクト大きい。シングルリリース後に行われた大規模なロックショウ『SPACE COWBOY TOUR』への招待状的なシングルだったといえる。

ステージでいつも踊っている、それが僕のギタースタイル。よく「ステップは考えて踊ってるんですか？」なんて聞かれるけど、そんなわけないよね。決められたステップなんか踏みながら弾きたくないし。
でも僕はりハーサルでも踊っているし、レコーディングでも踊っているし、基本的に踊らないとギターが弾けないんだ。僕にとっての口ックンロールとはダンスミュージック。ギターといつも踊っていたい。
この「CIRCUS」は4つ打ちのビートにちょっと懐かしいディスコのフレーズが入っている。種明かしをするとBoney M.の「怪僧ラスプーチン」をネタに作った曲なんだ。僕は音楽にはニンマリ笑えるユーモアも絶対必要だと思ってる。
僕は先輩（小林径）の影響で14歳からマニアックな音楽を聴いてきた。UKロック、アメリカンヒットチャート、フレンチポップス、ジャーマンプログレや現代音楽と同軸で、日本の歌謡曲も聴くませた子供だった。のちにパンクNWの洗礼を受けるまで、十代の頃はとにかく刺激的な音楽を聴きまくっていた。それらの音楽がミュージシャン、作家としての僕のバックボーンなんだ。
「ギタリスト」であると同時に「サウンドデザイナー」っていう言葉も僕は好きだ。自分の引き出しの中から、いろんな要素を持ち出して曲を作っている。12色より36色入りの色鉛筆のほうが、描く世界が広がるでしょう？僕は何千色も使って描いてると思うよ。
僕は曲をタイトルから作ることも多い。「CIRCUS」もそうだった。人生を「CIRCUS」っていうテーマの中に置いたときに、どんなストーリーが見えてくるか、言葉は作詞家の森さんに委ね、僕はサウンドで世界を作っていく。

51 Emotions 布袋寅泰

中野裕之監督によるＰＶも素晴らしく圧巻です。“100人布袋”が話題に。江頭2:50によるＰＶのパロディも有名。当時、テレビ史上最大？級にお金をかけられて作られたとのこと。

Ａ面、Ｂ面ともにオリジナルアルバムには未収録であり、特に「MERRY CHRISTMAS,LONELY HEART」は2000年にリリースされたHOTEI DUAL CD PACKの『B-SIDE RENDEZ-VOUS』にも未収録。コンピレーション盤だが海外で発売された日本で売れている曲を集めた『Modern Tokyo Connection Vol.1』(1997)というアルバムに「CIRCUS」が収録されている。

シングルリリースから２か月後のクリスマスにファンへのプレゼントとしてリリースされた20万枚限定マキシシングル『BATTLE ROYAL MIXES』は、このシングル「サーカス」のリミックス盤となっている。

ライブでは「CIRCUS」は定番曲ではないものの割と演奏されることがあるが、「MERRY CHRISTMAS,LONELY HEART」は『SPACE COWBOY TOUR』以降はツアーのセットリストには入っておらず、BCオンリーや単発公演、ツアー中の12月のクリスマスに近い日程の公演の時に限り演奏されるためレア曲のひとつといえる。

Credit title｜CIRCUS

Recorded & Mixed by KUNIHIKO IMAI