ROMANTIC 1990

TOCT-5660
1990/04/18 ON SALE


COMPLEX2ndアルバム。1stアルバム「COMPLEX」とは違った雰囲気のアルバムである。事実上のCOMPLEXの最後のオリジナルアルバム。初回限定版はジャケットがアルミケース。
1.
ROMANTICA
作曲・編曲:布袋寅泰
2.
PROPAGANDA
作詞・作曲・編曲:布袋寅泰
もう俺は出て行くぜみたいな感じで、自分に対する自己嫌悪と、人とか、今の世の中に対する嫌悪感みたいなものをぶつけてみた。へヴィなアレンジだから、たまげられちゃうと困るかなって思ってたけど。
3.
LOVE SHARADE
作詞:吉川晃司/作曲・編曲:布袋寅泰
ジャムでやったって感じだしさ、凄くリラックスしているよね。
4.
1990
作詞:吉川晃司/作曲・編曲:布袋寅泰
一番初めに出来た曲なんだけど、シングルはこれっきゃないでしょうって思った曲。今までつくった曲の中では一番気に入っている。一回聴くと、これ知ってるって思っちゃう不思議な魅力を持った曲だと思う、メロディにしてもコード進行にしても。自分が作ったっていうよりも、他人が書いた感じで聴けちゃう曲だね。アルバムはもっと力強い感じにしようと思って、バージョンを変えた。ピアノは自分でも弾いている。
5.
BLUE
作詞:吉川晃司・布袋寅泰/作曲・編曲:布袋寅泰
スーッと眠りにつく前の気持ちいい感じをイメージした曲だね。オーロラとか蜃気楼を音にしてみたかったんだ。
6.
MODERN VISION
作詞・作曲:吉川晃司/編曲:布袋寅泰
吉川の書いてきた曲で、彼のデモ・テープの時は「移民の歌」みたいな感じだったんだけど、それをアルバムのトーンに合わせてアレンジしたんだ。
7.
THE WALL
作詞・作曲・編曲:布袋寅泰
これはベルリンに行ったときに書いた曲なんだよね。壁に関しては俺なりに思い入れみたいなものがあったからね。ニュースを見ていたら、いてもたってもいられなくなって、行ったんだ。ファンクな曲に逆にへヴィな詞が面白いなって思って。
8.
NO MORE LIES
作詞:吉川晃司/作曲・編曲:布袋寅泰
これはイントロのドラムから出来たような曲でさ。この曲も作っていて不思議だったね。小技は結構入ってるよね。ギターじゃないと思われるようなやつもギターで弾いていたりするから。そこは聴いてもらいたいね。
9.
GOOD SAVAGE
作詞:吉川晃司/作曲・編曲:布袋寅泰
これは、宮脇さとし君にドラムを頼んで。基本的にハード・ロックって好きだからさ。つまんないやつは嫌いだけど。いいハード・ロックをやりたいって感じでね。
10. HALF MOON
作曲・編曲:布袋寅泰
こういうギターが弾きたかったっていう。名曲だと思うな。5年後聴いたら違うと思うな。後半にマイケルがオクターブ下の音を足してるけど、基本的にノー・エフェクターだね。いろいろな気持ちの時に聴いて欲しいね。感情を揺さぶるような曲だと思うから。
*使用ギターはFender Stratocaster Sunburst
11. DRAGON CRIME
作詞:吉川晃司/作曲・編曲:布袋寅泰
これもリフから出来た曲で。家でギター弾いてるときは、ほとんどピック使わないからさ。ブルースとか弾いていてもチョップっぽいブルースを弾いていてさ。
*使用ギターはFender Stratocaster Sunburst
12. MAJESTIC BABY
作詞:吉川晃司/作曲・編曲:布袋寅泰
ストラトのアームがいい感じでさ、トゥワング・ギターみたいな感じがよく出てくるからさ。で、家でリフを作ったんだよね。こういう曲をギタリストに聴かせたいな。
13. AFTER THE RAIN
作詞:吉川晃司/作曲・編曲:布袋寅泰
これは完璧にセッション。アコギを後でダビングしようと思っていたら、ちょうど花田君が来たんで弾いてもらった。本当に1,2,3で始まった曲だね。セッションの面白さって、決めてやらなくてもタムなんかと合っちゃったりするじゃない?ニャみたいにさ。このソロもそれなんだよね。
*使用ギターはFender Stratocaster Sunburst

吉川晃司によるコメント

この時は、もう完全な分担作業だったね。 ほとんどYMOでしたね。 もう話が合わないから任したの。 で、曲の感じだけは、俺が歌える、歌えないがあるから、それは俺が決めていいねって言って。 だからもう二枚目の時にはユニットではあり得なかった。 でも何か一枚で終わるのも格好悪いしね……。 これはアルバム全体像で一枚みたいなテーマでやりたいねっていうのがあった。 世紀末とか90年代の幕開けだみたいな、ちょっと大袈裟なテーマで……。 ちょうど中国やベルリンが云々かんぬんで、俺らはニュースでしか見てないけどやっぱり熱くなってんだよね。 いても立ってもいられない状態みたいな。 画面の向こうで人が死んでるのに、何で六本木をパンチラ姉ちゃんが歩いてるんだ?変だね、みたいな。 それで「MODERN VISION」ができたの。 このアルバムでは十曲くらい作ったんだけど、布袋君がダーッと流れ全部を作ってきたんだよ。 だから、それでいこうってことになったけど、彼が「この曲はやりたい」っていうので、俺の曲一曲だけ入れたの。 もうこの二枚目の時は、スタジオに二人でいなかったんだよね。 布袋君の場合、デモ・テープでほとんど作ってくるし、デモ・テープと本チャンがあまり変わらないんだよね。 ただスタジオでマルチで撮るっていうだけで。 だから別にいいんじゃないのっていうので、歌入れの時とかも彼はいなかったの。 流れで全部きた時は、十何曲かをバンッと全部作ってきたのね。 ちょとプログレっぽいところがあるのも好きだし、ガット・ギターみたいなのもあって、"おおっ、格好いい!"とか言ってた。 ギター・リフがいいよね。 やっぱり、自分一人でやってると歌でいっちゃうから、どうしてもバッキングっぽくなって、ちょっと執着心に欠けるんだよね。 でもギタリストは、歌をぬって自分が出なきゃいけないわけ。 すると執着してうまいところにギターをハメてくるんだよね。 そこが美しいなと思うよ。 音の作り方っていうのが、布袋君から学んだいちばん大きなものだね。 やっぱり俺たちの場合、バランスが取れなかったんだよね。 俺は全然年下だし、人曰く、彼のほうが実績があるしね。 自由になる歌い手を入れて、たとえばチープ・トリックみたいなバンドだと布袋ちゃんは合うんだと思うね。 今考えると、もっと違うやり方があったと思うけど、その時ってクソ意地になるとこがあったからね。 もうガチッと固まっちゃってね。 だから二人とも居心地が悪かったと思うよ、きっと。 そういう意味では成功とは言えなかったと思うけど、俺自身の中では成功だと思うんだよね。 いっぱい得るものがあったからね。 このアルバムは結構好き。 特に「GOOD SAVAGE」と「DRAGON CRIME」がいいね。 やっぱりリフものが好きなんだよね。