1990年5月10日から始まったCOMPLEXの2回目の全国ツアー『ROMANTIC 1990 TOUR』は1990年8月8日の武道館がファイナル公演だった。このツアー終了後の9月から布袋寅泰はGUITARHYTHM Ⅱの製作準備に取りかかっており、COMPLEXの東京ドーム公演には否定的だった。しかし吉川晃司のどうしても東京ドームを1回やってみたいという強い希望・周囲の推す声に納得して実現。スポンサーはオンワード樫山。公演タイトルがROMANTIC EXTRAとなっているようにツアーの特別追加公演という位置付けだがサポートメンバーだったドラムの古田たかしから、そうる透に変更になった。このドラムのメンバー変更はおそらくだが、古田たかしが佐野元春のTime Out! Tour（1990/11/10-12/28）に参加することが決まっていたためと思われる。結果的に、このドラム変更が19901108のイメージを強く印象付けたように感じる。
この公演の直後から日記が布袋寅泰の書籍『よい夢を、おやすみ』に収められているが、そこでは「解散ギグ」と表記されている。表向きは活動休止だったが、解散したら二度とできないかもしれないから休止ということにしたというのは吉川晃司サイドの意向と思われる。なおBOØWYも関係者サイドでは活動休止を提案したそうだが、メンバーは解散を譲らなかったといわれている。この活動休止ライブ以降、布袋寅泰は翌年のGUITARHYTHM REPRISEにて「HALF MOON」を演奏したが、以降大分長い間COMPLEXの曲を自身のライブで演奏することはなかった。
なおROMANTIC EXTRAはROMANTIC 1990 TOUR中に発売された映像作品のタイトルでもある。こちらはROMANTICというツアーグッズのビデオに追加映像を足したもの。
この公演の模様はライブアルバム『19901108』、映像作品『19901108』として商品化されているが共に完全収録ではない。2024年10月にDVDの収録内容がWOWOWで放送された。
この公演から21年ぶりに開催されたCOMPLEX『日本一心』では、基本セットリストが同じだった。
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