日本一心 COMPLEX
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1990年11月8日に行われた東京ドーム公演『ROMANTIC EXTRA』で活動休止となっていたCOMPLEXが、2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災地支援のために再始動することが2011年4月28日突然発表された。東京ドーム公演を行いその収益を全額寄付するというもの。約21年ぶりのCOMPLEXの活動再開ということで大変な話題・注目を集めた。
COMPLEX結成当初、COMPLEXは「俺達が最後に辿り着く家」と表現しており、1990年の東京ドーム公演も活動休止としていたものの20年以上ソロ活動だったので、再始動を期待すること自体やめてしまっていたファンも多かったはず。このライブが実現した経緯だが、2011年4月中旬に吉川晃司サイドからオファーしたものの、布袋寅泰はちょうどデビュー30周年の活動の真只中にあり返事を保留。そして、もともと氷室京介が2011年6月11日、12日と2日間に渡り50歳のアニバーサリーライブの予定だったものを急遽変更し氷室京介のソロ活動のサポートメンバーで全曲BOØWY、そしてチャリティライブとして行うことを2011年4月18日に発表した。BOØWYのメンバーは再結成の可能性も考慮し氷室京介サイドからのオファーを待っていたと思われる。吉川サイドは、布袋サイドから返事がないことから代々木第一体育館で1人COMPLEXを行うことを決断。ところが会場の契約直前になって布袋寅泰から連絡が入り、2人だけで直接会って話をしてCOMPLEXをやることになった。そして会場も代々木第一体育館ではなく、もともとFUNKY MONKEY BΛBY'Sが抑えていた東京ドーム公演をキャンセルしたことから運良く東京ドームを押さえることができた。
「日本一心」は、書家・紫舟氏が東日本大震災直後の3月20日に発表した作品で『“多くの人たちが心を一つにすること”ができれば、きっと日本は成し遂げられる』という願いが込められている。これを気に入った吉川晃司が紫舟氏に使用許可をもらいライブタイトルとなった。
当然のことながらチケットは即完。セットリストは21年前の東京ドーム公演と同じだったものの、演出・演奏すべてがパワーアップしており伝説の公演となった。初日の模様は翌月の8月にWOWOWでも放送され、後にDVD化(パンフレット付属)、さらにブルーレイ+31日のライブCD2枚組として商品化された。これら商品の収益もすべて復興支援として寄付されたのだが、完全予約制かつローソン限定販売だったために、販売されること自体知らなかった人も多かった。そのため現在でも中古市場では異常なプレミア価格で販売されている。
「COMPLEX 日本一心」東京ドーム公演における収益並びにコンサート・グッズ、DVD、ブルーレイディスクの売り上げから必要経費を差し引いた金額は678,826,820円。これはすべて寄付され内訳もディスクガレージのウェブサイトで公開されている。
この日本一心から13年後の2024年に「日本一心2」が東京ドームで開催された。
高額転売でBD/DVDが入手しにくい状況だが、2024年9月8日にWOWOWにて全曲放送された。録画保存した人向け→ディスク印刷用ラベル
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