布袋寅泰のシングル「さらば青春の光」のジャケット写真
1993.07.28

さらば青春の光 布袋寅泰

更新日:

TODT-3081
【8cm CD】※廃盤【PR】

布袋寅泰が初めてドラマのために書き下ろした曲。TBS系東芝日曜劇場『課長サンの厄年』の主題歌。布袋にとってシングルを作ろうと思って初めて作った記念すべきシングルで布袋寅泰の代表曲のひとつ。第72回NHK紅白歌合戦に出場した際の歌唱曲。2021年7月3日からは、布袋の出身地の群馬県のJR高崎駅の下り新幹線ホーム(11・12番線)の発車メロディとして使用されている。

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収録曲|シングル「さらば青春の光」

  1. さらば青春の光 (Single Version)[4:35]

    作詞・作曲: 布袋寅泰

  2. 七年目の幽霊ゴースト[4:13]

    作詞: 森雪之丞 / 作曲: 布袋寅泰

作品の解説

好んで大人の格好で身を固めることが多い布袋。その姿は、この歌の世界ともだぶって見える。本作は、1993年夏にオンエアされた TVドラマ『課長さんの厄年』の主題歌として書き下ろされた。もともとロンドンに単身渡英することもあり、テレビドラマの主題歌を作るという仕事は断るつもりであったそうだが、主演がショーケンこと萩原健一ということで布袋自身が萩原健一の大ファンということもあり、急遽承諾したそうである。

布袋の好きな格言のひとつに、ジャン・コクトーの「存在することの危うさに最後の最後まで賭けるのだ」がある。布袋はこの格言にインスパイアーされ、さらに、萩原健一主演のドラマ「傷だらけの天使」の有名なテーマ曲をイメージして作られた。歌詞に出てくる「俺とお前」はリリース当時から布袋&氷室のこと?と感じた人はきっと多かったはず。リリースから23年後に布袋寅泰の言葉でその真相が語られ、それが以下のコメントである。

正直に言おう。最初はヒムロックのことを考えながら作った曲だ。
「何かを探すために出会い、青春という眩しい季節を共に駆け抜け、夢を分かち合い、気づけばお互い傷つけ合っていた・・。」しかし、そこからストーリーは男の友情、相棒、夢、生き様、未来へと広がっていった。「あの頃俺とお前は」の「お前」は目の前にいる「お前」のことだ。
この曲を作ってから25年という月日が経ち、あの頃大学生や二十歳そこそこだった若造が会社に入ってバリバリ働いて成功したり、恋をして結婚したり子供ができたり離婚したり、起業したけど上手くいかなかったり、会社をクビになったり、だけど悔しいからもう一度一からやり直したり・・・ストーリーは予期せぬ展開を繰り広げているに違いない。作者の僕だって予期せぬことの連続だった。 代々木のギタリズム再現ライブの時、スタッフの一人がステージ上から「今日はやけに白い長袖のTシャツの客が多いな」と不思議に思いよく見ると、会社帰りの男たちがネクタイを外し白いワイシャツの袖をまくり上げて拳を上げていることに気づき、胸が熱くなって涙が出た、という話を聞いて、僕も涙が出た。ネクタイなんか絶対締めたくない、社会のパーツになんか、歯車の一つになんかなりたくない、とツッパっていた奴らが、今は自分も歯車の一つとなって社会の一部として汗を流していることに誇りを持っている。
青春っていう言葉は、青春の中にいると全く意味をなさない、ただ照れくさい言葉だけど、過ぎた青春を誇らしく受け入れると、すごく輝きのある言葉になる。この曲は最近歌っていてね、皆と歌っていて、すごく気持ちいいですよ。

51 Emotions 布袋寅泰

リリースの経緯を踏まえれば、ドラマの曲のオファーがきた→1年間休業するから断ろう→えっ、主演がショーケンなの?→それなら受けよう→どんな曲にしよう、ヒムロックと自分のことを起点にしてつくってみよう・・・そこから曲の世界が広がっていったことが上記の本人解説から読み取れるわけだが、なぜか後出しで「氷室京介・BOØWYの名前を使ったやり方が気に入らない」という人がちらほらいるようで、残念なかぎりである。アンコンシャス・バイアスによるものなのでどうしようもないですけど。

このシングルを作ったあとGUITARHYTHM Ⅳ製作のために単身渡英。アルバム『GUITARHYTHM Ⅳ』にも収録されたが、このシングルとは異なるアレンジで新たに録られていてライブで演奏されるのはアルバムヴァージョンの方である。シングルヴァージョンは、もともとアコースティックギターでの弾き語りが原曲。そのアコースティックヴァージョンはドラマ『課長さんの厄年』では劇中歌として流れ、布袋の所属事務所であるIRc2に当時所属していたアーティストらによる2枚組のコンピ盤『STAR STREET TRAX Vol.1』にアコースティックヴァージョンがレアトラックとして収録された。ちなみに使われているアコギはZemaitis Acousticである。

1995年のベストアルバム『GUITARHYTHM FOREVER Vol.2』にはアルバムヴァージョン、1999年のベストアルバム『GREATEST HITS 1990-1999』にはシングルヴァージョン、2005年発売のベストアルバム『ALL TIME SUPER BEST』には新たにリテイクされたアンプラグドヴァージョンが収録された。2011年にはファンキー加藤 with 布袋寅泰によるヴァージョンが『ALL TIME SUPER GUEST』に収録。2016年のベストアルバム『51 Emotions - the best for the future -』にはアルバムヴァージョンが収録されている。

シングルリリース時に、ミュージックビデオも作られたが残念ながら映像作品としては残されておらず、それとは別にGUITARHYTHM Ⅳの映像作品集『SERIOUS CLIPS』に収録されているのがオフィシャルビデオになっている。

クレジット|さらば青春の光

さらば青春の光 (Single Version) - 4'35"

VOCAL & GUITAR: 布袋寅泰
DRUMS: 椎野恭一
BASS: 浅田 孟
GUITAR: 成田忍
KEYBOARD: 小森茂生
COMPUTER PROGRAMMING:梅崎俊春
CHORUS:小池ヒロミチ

七年目の幽霊ゴースト - 4'13"

VOCAL & GUITAR: 布袋寅泰
DRUMS: 椎野恭一
BASS: 浅田 孟
GUITAR & CHORUS: 成田忍
KEYBOARD: 小森茂生
COMPUTER PROGRAMMING:梅崎俊春

MIXED BY 赤川新一

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1978年生まれ。神奈川県川崎市育ち。
1992年にたまたま聴いた布袋さんのライブアルバムで衝撃を受け、一気にのめり込んでファン歴は30年以上。BOØWYもCOMPLEXもリアルタイムで聴いていない後追いファンです。ラジオ、雑誌、書籍くらいしか情報源はなかった1997年にインターネットに触れ当然のように布袋さん情報を求めたものの満足いくサイトがなかったので自分で発信することで情報を得ようと思い布袋寅泰ファン向けの情報ページ「CYBERSPACE」を開設。名前はSSGの歌詞に影響されたわけではありません。SSGより前です。

更新が滞る期間が大分あったもののサイト自体は27年目。長年のファンだと途中で離れたりするファンは意外と多いそうで、、、自分でもびっくりですが、ライブへの参加頻度などは落ちたものの離れた時期はなく現在に至ってます。布袋寅泰とその作品に興味を持った人に対して何らかのプラスになる情報を提供できれば幸いです。ページや情報の欠落や古い情報のままな箇所多々ありますが少しずつ更新していきます。

音楽以外の趣味は映画、カメラ、猫。

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