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1990 ZEMAITIS CUSTOM DELUXE ACOUSTIC

布袋寅泰所有のゼマイティスのアコースティックギター

ジョージ・ハリスンが使用しているのを見たことがある人も多いであろう、Zemaitisのアコースティック・ギターである。布袋所有のこのギターは70年代にドノヴァンが使用していたものをリペアーしたものと言われているが、真偽の程は謎。ボディトップはスプルース、サイド&バックはメイプル、指板はエボニー。独特のブリッジの形状は中世のリュートからヒントを得ているとのこと。ヘッドの形状もヨーロピアンテイスト漂うデザイン。

布袋寅泰所有のゼマイティスのアコースティックギターのヘッド部分

このギターの最大の特徴ともいえるハート型のホールは、トニー・ゼマイティス氏のポリシーによるもので、円形のものより、よいサウンドが得られるからとのこと(Zemaitisのアコギのホールは円形をはじめいろいろな形があるが)。

布袋寅泰所有のゼマイティスのアコースティックギターのハート型のホール

布袋寅泰の代表曲「さらば青春の光」はもともとこのギターでのアコースティックヴァージョンで、この音源はコンピレーションアルバム『STAR STREET TRAX Vol.1』に収録されていたのでサウンドとしてはファンに馴染みあったが、ライブではKing & Queen TOURでの「TWO OF US」で初登場した。もっとも有名なのはシングル『 サーカス』のプロモーション・ビデオでの使用かもしれない。その後もSUPERSONIC GENERATION TOURのアコースティックパート、GREATEST HITS TOURの「薔薇と雨」、FETISH TOURのアンコールでも使用されるなど布袋にとって欠かすことのできないモデルとなっている。レコーディングでも多用されており、国民的ヒット曲である今井美樹の『PRIDE』、布袋寅泰のシングル『BORN TO BE FREE』に収録されているUNPLUGGED3曲も、このギターを使用している。

元々が生ギターなので、PUにHIGHLANDERのピエゾ型iP-1をマウントしたエレアコに改造されている。