DOBERMAN
本作品の制作スタイルは1988年のGUITARHYTHM以来となるスタイルで、デモテープはギター,ベースはもちろん打ち込み等もほぼ全てのパートを布袋寅泰自身が自宅にあるスタジオ(DADA STUDIO)で作りこんだという。レコーディングにはベーシストの高水健司や松井常松、ドラムにそうる透、佐野康夫を始めとして多くのミュージシャンが参加している。1998年のアルバム「SUPERSONIC GENERATION」にギタリズムの続編を感じた人がいたように、このアルバムにそれを感じた人も少なくないかもしれない。
ギターリフ満載の作品になっておりギタリスト・布袋寅泰のファンには嬉しいサウンドになっている。特筆すべきは、HUGHES&KETTNERのデジタルアンプ「zenTera」の導入。全11曲中6曲ではドラムの音にエアロスミスのドラムのJoey KramerのサンプリングCDを使ったりしている。全体的に非常にクリアーでキレがあるけれども決して軽くはないバランスのいい統一感のあるサウンドに仕上がっている。このサウンドは全楽曲のヴィデオクリップを収録したDOBERMAN DVDにおいて5.1chサラウンドでの収録により、より生々しく体感できる。HUGHES&KETTNERのデジタルアンプ「zenTera」は、後に行われたDOBERMAN TOURに於ても活躍し、CDの音と同等の音をステージでも再現し観客を「音殺」。サウンド的には非常に評価高いアルバムであるが,作詞には町田康,小池真理子,豊川悦司といった人達を起用しているために今まででは考えられなかったような雰囲気の楽曲もあり、サウンドの統一感に対して歌詞による世界観では若干統一感が薄れたと捉えられるかもしれない。
タイトル曲「DOBERMAN」はTDKのDVDメディア"超硬"シリーズのCMソングに起用された(本人出演)。
先行シングル「NOCTURNE No.9」はアルバム・ヴァージョンで収録。
- 01.DOBERMAN
- lyrics & music: TOMOYASU HOTEI
- 02.弾丸ロック
- lyrics: KOU MACHIDA / music: TOMOYASU HOTEI
- 03.TWISTED BON VOYAGE
- lyrics & music: TOMOYASU HOTEI
- 04.やるだけやっちまえ!
- lyrics & music: TOMOYASU HOTEI
- 05.GET HIGH!!!
- lyrics & music: TOMOYASU HOTEI
- 06.NOCTURNE No.9
- lyrics & music: TOMOYASU HOTEI
- 07.EVIL DANCE
- lyrics: MARIKO KOIKE / music: TOMOYASU HOTEI
- 08.デスペラード
~孤独な無法者の心を照らすのは貴女の燃えるような唇だけ~
- lyrics & music: TOMOYASU HOTEI
- 09.グレイト・エスケイプ
- lyrics: SHUICHI YOSHIDA / music: TOMOYASU HOTEI
- 10.NEW WORLD
- lyrics: ETSUSHI TOYOKAWA / music: TOMOYASU HOTEI
- 11.ハウリング
- music: TOMOYASU HOTEI
- 2003/09/26 [CD]
- TOCT-25094
- 2012/02/01 [SHM-CD]
- HOTEI MEMORIAL SUPER BOX