LIVE > HOTEI
HOTEI ROCK THE FUTURE 2002 SCORPIO RISING TOUR 布袋寅泰
更新日:
アルバム『SCORPIO RISING』にともなって行われた全国ツアー。2002年5月4日に義父の葬儀後に転倒による頭部強打。翌朝に飛行機で東京に戻る際に気圧のせいで悪化し、そのまま病院へ直行。結果、急性硬膜外血腫と頭蓋骨骨折(全治2カ月)と診断され、あと少し遅れていたら命の危険に関わる大怪我。手術は成功したものの術後直後は指が思うように動かずギターが弾けなくなる恐れもあったが幸い完治。予定されていたツアーは2002年5月17日の府中の森芸術劇場スタート予定だったが、7月13日までの24公演が振替延期され、8月16日の大阪公演からスタートとなった。
ドラムはザッカリー・アルフォード。ベースにBOØWY時代の盟友・松井常松が参加しBOØWY曲もセットリストに組み込まれた。新しくサポートギタリストとして渡辺充一(元DEEP)が参加。ステージセットには新しい技術が投入され、これまでの布袋寅泰のライブにはキーボードがいたが、このツアーでは参加していない。ツアー中にbeat crazyメンバー限定のライブハウス公演『SCORPIO RISING @ club』も4公演開催され、合計51公演という大規模なものに。武道館公演はDVD『布袋寅泰ライブin武道館』、ライブCD『ライブin武道館』として、SHIBUYA-AX公演はDVD/BD『beat crazy presents live@AX』として商品化されている。
このツアーで特に有名なのは、2002年9月25日の千葉県文化会館。アンコールで登場し「DESTINY ROSE」だけやって、HOTEIでしたーって一言だけいってステージから捌け、そのまま他会場でやっていたアンコールはやらないまま「本日の公演は終了しました」アナウンスが流れ、観客は大混乱。いつまでも布袋コールするファンも少なくなく、会場ロビーでは、関係者が客に詰められる光景も。アンコールは必ずやるものではない、といった趣旨のメッセージが後日公式サイトに掲載。しかし、のちにこの件を後悔しているという発言もあった(MONSTER DRIVEのやりなおし公演に関するコメントで)。この頃、ファンの暴走・マナーが問題となっていて、実際、座席を離れステージ前に突撃したり、ライブ中に布袋本人への接触やギターに触るといった行為や偽物のスタッフTシャツを作る人まで現れるなど、ファン層の変化なのか、アルバムの音楽性のせいなのか、思い返すとかなりカオスな状況だった。
このツアーは、客入れBGMもロックンロール縛りで、とにかく大人のパンク、ロックンロールが全面に出されており、怪我さえなけりゃなんでもあり=ロック、という認識の人が多かったのかもしれない。
※ 一部のリンクにアフィリエイト広告を利用しています。