1990-COMPLEX シングル
1990
1990/03/14



MYSTERY
花田裕之

90年代に入ると、まず、COMPLEXの2nd Single「1990」発売された。これも当然のごとくチャートで初登場1位となる。

4月5日から布袋はNHK-FMのラジオ番組「ミュージックスクエア」の木曜日のDJを努め始めた。布袋寅泰選曲、布袋自身による曲紹介、手紙を通してのファンとの交流...布袋ファンには,たまらない内容の番組で,布袋寅泰の音楽のルーツを垣間見ることができるだけでなく,この番組を通して,音楽のすばらしさを知った人,洋楽を聴くきっかけになった人は非常に多い。スタジオでのアコースティックギターでの弾き語りなども放送された。

4月6日に布袋プロデュースによる花田裕之のソロデビューシングル「MYSTERY」リリース。

先行シングルの「1990」の別ヴァージョンを含む、COMPLEXの2ndアルバム「ROMANTIC 1990」発売。チャートでは初登場1位を記録。 初回限定盤はCDケースがアルミニウム製の特別仕様であった。

5月9日の群馬県民会館から7月25日の日本武道館までの全33公演にわたる2回目の全国ツアー「ROMANTIC 1990 TOUR」を行った。

5月16日,布袋プロデュースによる花田裕之のソロデビューアルバム「Riff Rough」発売。シングル「MYSTERY」収録。カップリングと共にシングルとアルバムに違いはなく同じミックス。チャートで18位を記録。花田裕之最大のヒットアルバム。

COMPLEXのROMANTIC 1990 ツアーグッズとして,コンサート会場限定ビデオ「ROMANTIC」が発売。このビデオにはツアーのオープニングに使用された“ROMANTICA”の映像と、アルバム「ROMANTIC 1990」収録曲から“1990”,"HALF MOON”,“GOOD SAVAGE”,“MAJESTIC BABY”,“BLUE”の5曲を収録。
さらに,ツアー中にビデオ「ROMANTIC EXTRA」を発売。この作品はコンサート会場限定ビデオ「ROMANTIC」から"ROMANTICA"の映像をカットし1989年の横浜アリーナ公演のライブ映像2曲追加したもの。このビデオもチャート1位となり、シングル、アルバム、ビデオ全てが昨年に続いて1位となった。

ROMANTIC 1990 TOUR中の6月から7月にかけて花田裕之のツアー"ROCK&ROLL Jet-Set Riff Rough"に池畑潤二,松井常松と共に参加。

ROMANTIC 1990 TOUR終了後,富樫春生のアルバムのレコーディングに参加し、9月から早速ソロ活動に向けてのレコーディングを開始。

10月25日,富樫春生アルバム「PARTY ANIMAL」リリース。“STONE BUDDHA”,“TONDE CHINA”の2曲にギターで参加。

11月8日,東京ドームにて「ONWARD SUPER ENTERTAINMENT COMPLEX ROMANTIC EXTRA 」と題されたCOMPLEXのラスト・ライブが行われた。布袋自身は,このライブをやらずに、GUITARHYTHMの続編の製作に入りたかったようであるが,吉川晃司が、どうしても一度、東京ドームでやってみたい,という強い希望があり,行われたもの。このライブをもって,COMPLEXは無期限活動休止となった。事実上の解散である。

12月5日,ギタリストとして参加した花田裕之のライブがビデオで「Riff Rough Session」として限定発売された。7/4のNHKホールの模様を収録。

再びソロに戻った布袋は、ファンへのクリスマス・プレゼントという形で10万枚限定のマキシ・シングル「déjà-vu」を発表。予約完売となり、しばらくの間、布袋ファンのコレクターズ・アイテムの一つとなっていた。この「Deja-vu」は、予想外にもインストラメンタルで、当時のファンは少なからず動揺したようである。また、インストラメンタルでチャートインという当時としては非常に珍しいことであった。