1991年から続いたツアーは名古屋公演と武道館4DAYSで幕を閉じた。そして、青の洞窟で有名なイタリアのカプリ島のカプリ・デジタル・スタジオにてライブアルバムのMIXを行なった。

この布袋ソロ初ツアーの模様を収めたビデオが3月25日に発売され、4月8日はライブ・アルバムとして発売された。

布袋にとって、このACTIVE TOURは悔しい経験であった。GUITARHYTHM Ⅱもそうであるが、ファンの反応が、布袋にとっては物足りなかったようである。そして、この悔しさがGUITARHYTHM Ⅲを作る原動力となった。

3月,山下久美子のシングル&アルバムのレコーディングにプロデューサーとして参加。

GUITARHYTHM Ⅲの製作は「ライブで映える曲を作ろう」ということで4月下旬よりスタート。5月からIRc2スタジオでレコーディングおよび渡英してメトロポリススタジオにてレコーディングを行った。 テーマはWILD、R&R、POP ART・・・。毎日朝から晩までスタジオでレコーディング。そして毎日、水のごとく酒を呑む。後に「死ぬ一歩手前までいった」というくらいヤバイ毎日。しかし、頭の中では絶えず音楽が鳴っており、いろいろなミュージシャンとのセッションをこなし、楽しくて仕方のない毎日・・・

5月27日,布袋プロデュースによる山下久美子シングル「!BYE BYE」リリース。

6月24日,布袋プロデュースによる山下久美子アルバム「Sleeping Gypsy」リリース。

6月28日,ロンドンのBRIXTON ACADEMYで行われたANC80周年記念イベントに出演。ANCとはAfrican National Congressの略称で日本語ではアフリカ民族会議。この頃,ネルソン・マンデラ氏が議長であり南アフリカ共和国の大統領であった。"GUITARHYTHM"のゴスペルヴァージョンで登場し,"SLOW MOTION","FLY INTO YOUR DREAM"の2曲を演奏。
 
ワイルドなロックン・ロール・ライフから、布袋寅泰のテーマ・ソングであり代表曲となる名曲「LONELY★WILD」が誕生。ブティックJOYのCMソングに起用された。

7月22日,GUITARHYTHM Ⅲの先行シングルとして発売。

8月12日,布袋プロデュースによる山下久美子シングル「真夜中のルーレット」リリース。

9月、今井美樹の7枚目のオリジナルアルバム「flow into space」への2曲提供およびレコーディングに参加。布袋提供による"The Days I Spent With You "が記念すべき最初の"布袋寅泰+今井美樹"作品である。
 


布袋寅泰のRadioPleasureBox
1992/09/12
多くの布袋ファン、そして音楽ファンを魅了した布袋寅泰DJによるNHK-FM「ミュージック・スクエア」が書籍「布袋寅泰のRadio Pleasure Box」として発売された。布袋寅泰の音楽のルーツを探求したいファンにとってはバイブル的な存在であり、「ミュージックスクエア」と並んで、この書籍との出会いによって、音楽人生に大きく影響を受けた人は多い。番組自体が放送中の発売だったために、番組内で紹介された楽曲リストが中途半端なのが唯一残念である。

 
アルバム「GUITARHYTHM Ⅲ」発売。

Looking for WILD・・・野性を探すことをテーマにした「GUITARHYTHM Ⅲ」のコンセプトは"スピード"、"スリル"、"ワイルド"。

10月3日,塚本晋也監督による映画「鉄男II/BODY HAMMER」公開。エンディングテーマに布袋寅泰の“MATERIALS”が起用された。

10月12日,渋谷公会堂から全国ツアー「GUITARHYTHM WILD TOUR」がスタート。しかしツアー途中に小指骨折というアクシデントが発生。年内のツアーは11月27日の札幌公演までとなり、12本の公演が延期された。