1990年の東京ドームでのCOMPLEXの最後のライヴ"ROMANTIC EXTRA"が,「19901108」というタイトルでライヴ・アルバムヴィデオ、LDとして発売。アルバムとヴィデオとでは若干収録曲目が異なっている。

このヴィデオで確認できる、最後の布袋の笑顔は、吉川曰く 「2年ぶりに、あいつが笑ったような気がしたよ。」

3月6日,音楽活動を再開した山下久美子のシングル「Tonight(星の降る夜に)」発売。布袋寅泰プロデュース。

3月20日,高橋幸弘アルバム「A Day In The Next Life」リリース。“震える惑星”にギターで参加。

3月下旬からロンドンにレコーディングのために渡英。再び「GUITYARHYTHM WORKS」が始まった。ロンドンのメトロポリス・スタジオにてアルバム「GUITARHYTHM Ⅱ」の製作を開始。GUITARHYTHMが海外を意識した作品だったのに対して、日本のロック・ファンのためのアルバムとして製作。

4月19日,山下久美子のアルバム「JOY FOR YOU」発売。布袋寅泰プロデュース。全曲作曲・編曲。
 
GUITARHYTHM Ⅱの先行シングルは「BEAT EMOTION」というBOØWY時代のアルバムと同タイトルのシングルをもってスタート。チャートでは初登場1位となった。カップリングには"RADIO!RADIO!RADIO!"を収録。
 
8月6日、雨の中、富士急ハイランドのジェットコースター『ムーサルトスクランブル』にて「GUITARHYTHM REPRISE」と題された一夜限りのライブが行われた。チケットは発売後4時間でSOLD OUT。元SIGUE SIGUE SPUTNIKのギタリストであるニールXがゲストで参加。GUITARHYTHM,BOØWYの曲,山下久美子の曲、そして発表前である「GUITARHYTHM Ⅱ」からの新曲を1万人のファンの前で演奏。
 
8月30日、ついにアルバム「GUITARHYTHM Ⅱ」が発売された。まず4枚組のアナログ盤が発売されたのだが,5,000枚の限定生産発売。アルバム本編は3枚に収められ「DANCING WITH THE MOONLIGHT」のUK12インチシングルの4枚組という構成で、現在、コレクターズ・アイテムと化している。なおカセットテープもアナログ盤と同内容で収録。

9月27日にはCDとして発売された。2枚組の全24曲というボリューム。1988年に発表した前作「GUITARHYTHM」とは、まったく違ったサウンド・アプローチ,バラエティに富んだ楽曲,歌詞は日本語,森 雪之丞の参加,David Bowieの名曲"STAR MAN"のカヴァーなど、布袋寅泰を語る上で欠かすことのできない重要作品であり、布袋寅泰の最高傑作としてにあげる人も多く、特に女性に人気のアルバムである。しかし,多くのファンの反応は今ひとつであったようだ。
 

アルバムのCD発売から3日後の9月30日。布袋の生まれ故郷である群馬県の群馬県民会館より,「>GUITARHYTHM ACTIVE~FLY INTO YOUR DREAM~」と題されたツアーが始まった。ソロになって初めての全国ツアーである。

12月2日に、イギリスのロンドンで行われたJAPAN FESTIVALに日本を代表して参加。TOWN&COUNTRY CLUBにてライブを行った。
 
ツアー中、アルバム「GUITARHYTHM Ⅱ」から「YOU」がシングル・カットされた。カップリングには"FLY INTO YOUR DREAM"のライブ・テイクが収められた。

ツアーはクリスマス・イヴの12月24日の京都公演が91年最後のライヴとなり、翌92年まで続いた。