GUITARHYTHMは、あの日ロンドンの裏通りに立ち、低く抱いたエレクトリックギターの六弦宇宙の彼方に、一瞬見たスペースバードを探し求め、冒険の旅に出た布袋寅泰の、7年にわたる騎士道物語だった。

布袋寅泰はスペースバードをアビィロード・スタジオで追い、アルバム『GUITARHYTHM』が完成した時、'88年秋、ロンドンでこう言った。

「とにかくオレはやりたいことをすべてやった。」

バードを追い続けたツアーが'94年秋に四国で幕を閉じた時,騎士はこう言った。

「もう何も残ってない。」

7年の歳月からこの本は生まれた。

“六弦の騎士”はゆく。

J・コクトーの「存在することの危うさに最後の最後まで賭けたのだ」を胸に、宇宙、銀河、月、地球、砂漠、オアシス、島、ロンドン、アムス、アルプス、東京、高速道路、クラブ、ベッド、夢・・・時間と現実を越えて・・・・・スペースバードを探し・・・・・・・・・・。

誰もこんな風に生きた者はいない。

誰もこんな物語を読んだ者はいない。

布袋寅泰、森永博志、ハービー山口の3人による、1990年11月28日から1992年11月28日までの期間に残された日記を中心に、その日常の断片を綴った著作「よい夢を、おやすみ。」の内容をベースとし、1993~1994年そして1995年のギタリズム終了までについて加筆され、再編集されたのがこの書籍である。ギタリズムの軌跡ともいうべき内容になっており、この書籍によってギタリズムの作品群にさらなる深みと新たな発見をもたらしてくれる、ファン必読の1冊。
Overture  In The Sky

Chapter Ⅰ  Energy

Chapter Ⅱ  Action

Chapter Ⅲ  Dangerous

Chapter Ⅳ  Garnet

Chapter Ⅴ  Beat

Chapter Ⅵ  Emotion

Finale    From Africa

LEAD WRITERS:TOMOYASU HOTEI,HIROSHI MORINAGA
SIDE WRITERS:TOMOKO IMAI,NAOKI TACHIKAWA,NOBUKO MOCHIZUKI
ART DIRECTOR:YUKIMASA OKUMURA
DESIGNER:KAZUO KURIBAYASHI,MASAKI YOSHIMI
ILLUSTRATOR:MICHIHARU SAOTOME
EDITORIAL DIRECTOR:HIROSHI MORINAGA
EDITOR:JUN HASHIMOTO