最高か、最低か?
ALL or NOTHING?
BOØWY時代から長い間連れ添ってきた山下久美子と離婚。そしてアーティストとして「全ての感情を音にする」布袋寅泰が初めて自己プロデュースでなくマイケル・ケイメンにプロデュースを委ねたシングル「THANK YOU & GOOD BYE」リリースした1998年。布袋寅泰は衝撃の問題作をリリースした。極寒のロンドンとベルリンで録音された超音速劇的サウンドアルバム。通称"SSG"。シングルのリリースはなし。ギタリズムシリーズ以来発売されてなかったアナログ盤も久々にリリースされた。
The Prodigy、The Chemical Brothers、Underworld、Orbitalに代表される90年代後半の音楽シーンを吸収したHOTEIのサウンドは、1997年にDAVID BOWIEがリリースした「Earthling」の作風とどこかしら通ずる部分を感じる。また故・hideによるzilchの「3・2・1」も1998年のリリースである。布袋寅泰のファンからすると当時は衝撃のアルバムであったが、いま振り返ると時代にマッチした自然の流れにもみえる。類まれな天才的リズム感をもつ布袋が敢えてギターの音をサンプリングしてループさせて曲を仕上げた作品で、ギターを弾く時間は短く、レコーディング作業はコンピューター上での作業の占める割合が高かったという。なおギターのサウンドはRocktronのVoodu Valveというプリアンプを使用。エディットなどの作業はPro Toolsを使用した。
このアルバムのもつサウンドのみならず攻撃的な歌詞の内容に対するファンの反応は賛否両論で、ファンを篩にかけたともいえるが、どちらかというと山下久美子との離婚にショックを受けたファンに追い討ちをかけたようにも思える。布袋ファンの反応というのは、ライブ以外だと雑誌の誌面上くらいでしか分からないものであったが、ちょうどこの頃からインターネット上でのファンの交流が活発化した(この布袋ファンサイトも1997年開設)。当時を振り返ると、GUITARHYTHMでコンピューターとギターの融合をテーマに作品を生み出し、以降もコンピューターと共に歩んできたにも関わらず、"デジタル"だからという理由でこのアルバムを拒絶するという意味不明な意見が多く出たりしたものである。もちろんインターネット上の意見というものは、否定的な意見ばかりが目立ち(書きやすい)、見ている側も勘違いしやすい。例えば、否定的な意見が2割、肯定的な意見が8割だったとしても文字情報としての見た目と捉えられ方は半々くらいに感じられてしまう。そこらへんを考慮にいれたとしても、やはり受け入れられないファンは多かったようで、SSG TOURではチケットの売れ行き不振から日程が縮小されるという事態も引き起こした。
なお、このアルバムはCD-EXTRA仕様になっており、パソコンで再生することで、雑誌などのインタビューでは決してお目にかかれないような、布袋寅泰の本音のようなものを読むことができる。ファンへのメッセージが書かれた"MAIL"、アルバムの詳細なデータが書かれた"CREDIT"、1997.10.24~1998.2.20までのレコーディングに関するスケジュールと日記、トラックシート、機材リスト、ライナーノーツと、充実した内容。未見の方は必見です。
翌年の1999年に海外リリース。まず最初にリミックス盤「BATTLE ROYAL MIXES II」が5月3日に、「SUPERSONIC GENERATION」が6月23日に、EMIより、ドイツ、ベルギー、スイス、スウェーデン、オランダ、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、ラトビア、エストニア、リトアニア、ハンガリー、ポルトガル、ギリシャ、カナダの世界15ヶ国で発売された。収録内容は国内盤とは異なっている。残念ながらイギリスでは発売されなかった。
1999年10月28日,海外でリリースされたコンピレーションアルバム「Extreme Club Hits III」の1曲目に"THEY SPY YOU"が収録されている。
ALL or NOTHING?
BOØWY時代から長い間連れ添ってきた山下久美子と離婚。そしてアーティストとして「全ての感情を音にする」布袋寅泰が初めて自己プロデュースでなくマイケル・ケイメンにプロデュースを委ねたシングル「THANK YOU & GOOD BYE」リリースした1998年。布袋寅泰は衝撃の問題作をリリースした。極寒のロンドンとベルリンで録音された超音速劇的サウンドアルバム。通称"SSG"。シングルのリリースはなし。ギタリズムシリーズ以来発売されてなかったアナログ盤も久々にリリースされた。
The Prodigy、The Chemical Brothers、Underworld、Orbitalに代表される90年代後半の音楽シーンを吸収したHOTEIのサウンドは、1997年にDAVID BOWIEがリリースした「Earthling」の作風とどこかしら通ずる部分を感じる。また故・hideによるzilchの「3・2・1」も1998年のリリースである。布袋寅泰のファンからすると当時は衝撃のアルバムであったが、いま振り返ると時代にマッチした自然の流れにもみえる。類まれな天才的リズム感をもつ布袋が敢えてギターの音をサンプリングしてループさせて曲を仕上げた作品で、ギターを弾く時間は短く、レコーディング作業はコンピューター上での作業の占める割合が高かったという。なおギターのサウンドはRocktronのVoodu Valveというプリアンプを使用。エディットなどの作業はPro Toolsを使用した。
このアルバムのもつサウンドのみならず攻撃的な歌詞の内容に対するファンの反応は賛否両論で、ファンを篩にかけたともいえるが、どちらかというと山下久美子との離婚にショックを受けたファンに追い討ちをかけたようにも思える。布袋ファンの反応というのは、ライブ以外だと雑誌の誌面上くらいでしか分からないものであったが、ちょうどこの頃からインターネット上でのファンの交流が活発化した(この布袋ファンサイトも1997年開設)。当時を振り返ると、GUITARHYTHMでコンピューターとギターの融合をテーマに作品を生み出し、以降もコンピューターと共に歩んできたにも関わらず、"デジタル"だからという理由でこのアルバムを拒絶するという意味不明な意見が多く出たりしたものである。もちろんインターネット上の意見というものは、否定的な意見ばかりが目立ち(書きやすい)、見ている側も勘違いしやすい。例えば、否定的な意見が2割、肯定的な意見が8割だったとしても文字情報としての見た目と捉えられ方は半々くらいに感じられてしまう。そこらへんを考慮にいれたとしても、やはり受け入れられないファンは多かったようで、SSG TOURではチケットの売れ行き不振から日程が縮小されるという事態も引き起こした。
なお、このアルバムはCD-EXTRA仕様になっており、パソコンで再生することで、雑誌などのインタビューでは決してお目にかかれないような、布袋寅泰の本音のようなものを読むことができる。ファンへのメッセージが書かれた"MAIL"、アルバムの詳細なデータが書かれた"CREDIT"、1997.10.24~1998.2.20までのレコーディングに関するスケジュールと日記、トラックシート、機材リスト、ライナーノーツと、充実した内容。未見の方は必見です。
1998年7月23日に、FLUKE、MOLOKOらLONDONの最先端リミキサー達によるリミックス盤「BATTLE ROYAL MIXES II」をCD/LPで同時リリース。from LINER NOTES
本作には生ぬるい言葉だけの感情は存在しない。常に自分自身との対話といった形で普遍的なメッセージを送り続ける彼にとって、着飾った言葉で感情を表現すること自体「罪」なのである。世に溢れるうわべだけの音楽に嫌気がさした彼は、怒りや答えの無い感情を表現することによって等身大のアンチテーゼを生み出した。
本来ロックとはアンチテーゼの手段であり、そこに存在するギリギリの刹那こそが魅力の全てであった。今、日本にいったい何人のロックファンがいるのだろうか?何百万枚もの売り上げをはらんだチャート至上主義の音楽状況の中で高らかに吠えるHOTEIに共感するものこそ、未来の日本のロックシーンを切り開いてゆくと信じて止まない。
翌年の1999年に海外リリース。まず最初にリミックス盤「BATTLE ROYAL MIXES II」が5月3日に、「SUPERSONIC GENERATION」が6月23日に、EMIより、ドイツ、ベルギー、スイス、スウェーデン、オランダ、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、ラトビア、エストニア、リトアニア、ハンガリー、ポルトガル、ギリシャ、カナダの世界15ヶ国で発売された。収録内容は国内盤とは異なっている。残念ながらイギリスでは発売されなかった。
1999年10月28日,海外でリリースされたコンピレーションアルバム「Extreme Club Hits III」の1曲目に"THEY SPY YOU"が収録されている。
国内盤CD
- 01.SUPERSONIC GENERATION
- lyrics & music: TOMOYASU HOTEI
- 02.FUCK THE FAKE STAR
- lyrics: TOMOYASU HOTEI / music: TOMOYASU HOTEI,APOLLO 440
- 03.THEY SPY YOU
- lyrics & music: TOMOYASU HOTEI
- 04.BELIEVE ME,I'M A LIAR
- music: TOMOYASU HOTEI,DARREN PRICE
- 05.MYSTERY OF LOVE
- lyrics & music: TOMOYASU HOTEI
- 06.WE ALL ALONE
- lyrics: YUKINOJO MORI / music: TOMOYASU HOTEI
- 07.IMMIGRANT SONG
- lyrics,music: JIMMY PAGE,ROBERT PLANT
- 08.LOVE OR DIE
- lyrics: YUKINOJO MORI / music: TOMOYASU HOTEI
- 09.SPIDER IN THE SKY
- lyrics: YUKINOJO MORI / music: TOMOYASU HOTEI
- 10.DESTINY
- lyrics: YUKINOJO MORI / music: TOMOYASU HOTEI,DARREN PRICE
国内盤LP
- A-1.SUPERSONIC GENERATION
- lyrics & music: TOMOYASU HOTEI
- A-2.LOVE OR DIE
- lyrics: YUKINOJO MORI / music: TOMOYASU HOTEI
- A-3.THEY SPY YOU
- lyrics & music: TOMOYASU HOTEI
- A-4.BELIEVE ME,I'M A LIAR
- music: TOMOYASU HOTEI,DARREN PRICE
- B-1.IMMIGRANT SONG
- lyrics,music: JIMMY PAGE,ROBERT PLANT
- B-2.WE ALL ALONE
- lyrics: YUKINOJO MORI / music: TOMOYASU HOTEI
- B-3.SPIDER IN THE SKY
- lyrics: YUKINOJO MORI / music: TOMOYASU HOTEI
- B-4.DESTINY[instrumental]
- lyrics: YUKINOJO MORI / music: TOMOYASU HOTEI,DARREN PRICE
海外盤CD
- 01.SUPERSONIC GENERATION
- lyrics & music: TOMOYASU HOTEI
- 02.FUCK THE FAKE STAR
- lyrics: TOMOYASU HOTEI / music: TOMOYASU HOTEI,APOLLO 440
- 03.THEY SPY YOU
- lyrics & music: TOMOYASU HOTEI
- 04.BELIEVE ME,I'M A LIAR
- music: TOMOYASU HOTEI,DARREN PRICE
- 05.WE ALL ALONE
- lyrics: YUKINOJO MORI / music: TOMOYASU HOTEI
- 06.IMMIGRANT SONG
- lyrics,music: JIMMY PAGE,ROBERT PLANT
- 07.LOVE OR DIE
- lyrics: YUKINOJO MORI / music: TOMOYASU HOTEI
- 08.DESTINY
- lyrics: YUKINOJO MORI / music: TOMOYASU HOTEI,DARREN PRICE
- 09.BELIEVE ME,I'M A LIAR - Fluke Remix
- music: TOMOYASU HOTEI,DARREN PRICE
- 10.THEY SPY YOU - Moloko Remix
- lyrics & music: TOMOYASU HOTEI
- 11.SUPERSONIC GENERATION - Mantronik Mach-1 Formura
- lyrics & music: TOMOYASU HOTEI
Produced by TOMOYASU HOTEI
except
FUCK THE FAKE STAR
PRODUCTION WITH APOLLO 440
BELIEVE ME,I'M A LIAR
PRODUCTION WITH DARREN PRICE
WE ALL ALONE
PRODUCTION WITH SLINKY
DESTINY
PRODUCTION WITH DARREN PRICE
TOMOYASU HOTEI - Vocal & All Instruments
NOBUTAKA WATANABE - Programming & Audio Edit
KUNIHIKO IMAI - Engineer
HIROSHI - Bass [Trk - 1,2,3,5,8,9,10]
ZACHARY ALFORD - Drums [Trk - 5,7]
APOLLO 440 - Programming [Trk - 2]
DARREN PRICE - Programming [Trk - 4,10]
SLINKY - Programming [Trk - 6]
OFRA HAZA - Vocal [trk - 5]
JEFF PATTERSON - Vocal [trk - 4,7]
JEFF PATTERSON,KATIE KISSOON,TESSA NILES,TONY JACKSON,WERA WONDER - Backing Vocal
Recorded at
HANSA-TON STUDIO/BERLIN
TOWN HOUSE STUDIO/LONDON
Mixed at
TOWN HOUSE STUDIO/LONDON
except
FUCK THE FAKE STAR
PRODUCTION WITH APOLLO 440
BELIEVE ME,I'M A LIAR
PRODUCTION WITH DARREN PRICE
WE ALL ALONE
PRODUCTION WITH SLINKY
DESTINY
PRODUCTION WITH DARREN PRICE
TOMOYASU HOTEI - Vocal & All Instruments
NOBUTAKA WATANABE - Programming & Audio Edit
KUNIHIKO IMAI - Engineer
HIROSHI - Bass [Trk - 1,2,3,5,8,9,10]
ZACHARY ALFORD - Drums [Trk - 5,7]
APOLLO 440 - Programming [Trk - 2]
DARREN PRICE - Programming [Trk - 4,10]
SLINKY - Programming [Trk - 6]
OFRA HAZA - Vocal [trk - 5]
JEFF PATTERSON - Vocal [trk - 4,7]
JEFF PATTERSON,KATIE KISSOON,TESSA NILES,TONY JACKSON,WERA WONDER - Backing Vocal
Recorded at
HANSA-TON STUDIO/BERLIN
TOWN HOUSE STUDIO/LONDON
Mixed at
TOWN HOUSE STUDIO/LONDON